「強く」「優しく」(美しく)
そのうちどっかに載せたい記事の草稿でした。

書いてから半年以上経ってしまったことを思い出して、改めて書き上げるつもりも無いので、このまま埋もれさせるくらいなら草稿のまま挙げます。

僕がマジックのジャッジでチームリーダーをやるに際して気を付けていることを紹介します。リーダーとして必要だと僕が考えて掲げている「強く」「優しく」「美しく」のうち、「強く」「優しく」とは何でどうバランスを取るかって内容です。
概要を書いていて、こんな内容を偉そうに晒すのに気が引けたから草稿で止まってたんだって思い出しました。恥ずかしくなったら消すかも。


*以下本文*


○リーダーシップ、難しい!

リーダーって難しいよね。

リーダーって難しいのに、何が難しくてどうすればいいのか多くの人は知らない、というより、知らないから難しく感じている。でもそれは、きちんと説明されることは少ないから知らないだけだ。きちんと要点を整理して訓練すれば、GPD2TL※を取るくらいならスーパーマンじゃなくてもなんとかなると、僕は考えている。

ここではGPD2TLを目指して小規模なチームリーダーの役割を果たすのに必要な観点を紹介するよ。

※「GP Day 2 Team Leader」レベル2ジャッジの中でグランプリの2日目のチームリーダーを担当できる資格。


○リーダーシップ、何故難しい?

リーダーの仕事はたくさんある。

計画を立てて、団結させて、模範を示して、連絡を取って、休憩を回して、問題に対応して、新人を教育して、、、しかもそのほとんどは、ただフロアジャッジをしてた頃には経験したことがないことばかりだ。

そんなのいきなり全部やるなんて、とても無理!


○リーダーシップ、何が難しい?

とても無理だから、整理しよう。
リーダーの仕事はたくさんあるけれど、その目的は究極的にはたったの2つなんだ。

「チームタスクに対する責任」
チームタスクを計画したり完遂させたり完成度を高めたりする。「チームタスクに対する責任」を重要視するリーダーは、解決型のリーダーと呼ばれる。解決型のリーダーは一般論として、チームが課題を抱えた危機的な状況に際してその真価を発揮する。チームメイトはそのとき、危機的な状況を誰か何とかしくれと、解決に導いてくれることをリーダーに期待する。

「チームメイトに対する責任」
チームメイトの意欲を高めたり体調を管理したり成長させたりする。上と同様に「チームメイトに対する責任」を重要視するリーダーは、調整型のリーダーと呼ばれる。調整型のリーダーは、チームが特別な課題を抱えていない平時にうまく機能する。チームメイトはそのとき、危機的な課題が無いときでも充実した環境を創出してくれることをリーダーに期待する。

チームとしての活動を終えて振り返ってみたとき、この2つの責任をきちんと果たせていれば、チームリーダーとして成功できたと言える。

未熟なリーダーにありがちなのは、このどちらかに傾倒してしまうことだ。「チームタスク」「チームメイト」どちらもしなきゃあならないのが「リーダー」のつらいところだな。

本当にグレイトなチームリーダーは常に両方を満たしてる。それが理想なんだとはわかっているが、そんなの一般人にはいきなりやれったって、やっぱり難しいよ。


○リーダーシップ、どう難しい?

難しいから、集中しよう。
一般人たる我らは、常に両方を満たすことを目指さず、その時々でどちらかに集中するんだ。

上で見た通り、リーダーに求められる行動はチームの状況に応じて変化する、そうだね?だったら、今がどんな状況なのかを意識して、解決型と調整型のどちらとして振る舞うかを考えよう。その時やらなければならない仕事をシンプルに大別するんだ。

イベントの中で、忙しい時間帯は解決型のリーダーとして振る舞い、チームタスクに立ち向かおう。例えば、朝のプレイヤーミーティングや、何かしらのトラブルが起きた時だね。課題を解決することに集中して、優先順位を付けて適切で明確な指示を出すことを意識しよう。

逆に、比較的忙しくない時間帯は調整型のリーダーとして振る舞い、チームメイトに向き合おう。イベントで特別な課題が起きていない大半の時間はこれにあたる。チームメイトの目標の達成度合いを確認したり、興味深いルーリングを共有したり、と言った具合だ。

筆者は大抵、意識の8割を解決型か調整型のどちらか片方に傾け、もう片方には2割を残す程度にしている。集中しろと言っておいて申し訳ないが、この意識を10割と0割まで倒してしまってはならないのは覚えておこう。仕事に熱中するあまり仲間に怒鳴り散らすリーダーや、一時的にでも仕事を完全に忘れるリーダーなんてダメだろ?

とはいえ、これからリーダーにチャレンジしようとしてる人にとって、解決型の行動と調整型の行動を片方ずつとはいえ両方を充分に行うことは、やはり簡単ではない。


○リーダーシップ、誰でも難しい?

簡単ではないから、任せよう。
チームメイトに適切な仕事を任せ、そして同時に権限も委譲しよう。

未熟なリーダーにありがちなのは、解決にせよ調整にせよ、リーダー自身がそれを行おうとすることだ。リーダーの役割はチームタスクとチームメイトに責任を持つことであり、リーダー自身がそれを行う必要なんてない。グレイトなチームリーダーはむしろ、積極的にチームメイトに委譲をする。

もしあなたが解決型の行動が得意であり、調整型の行動が苦手ということであれば、チームメイトの中で調整型の行動が得意な人に協力を求めよう。よくあるのは、中堅と新人をペアにして指導を任せたり、チーム内で伝達係を設定したり、などだ。

逆に、もしあなたが調整型の行動が得意であるなら、解決型の行動が得意な人に協力を求めよう。難しい仕事の半分程度をその人に任せて必要な人員を預け、自分は自分が対応できる範囲のみに集中しよう。

いずれにせよ気を付けなければならないのは、委譲する権限の範囲と、定期的な確認だ。委譲する権限の範囲は、狭すぎても広すぎても非効率で、不明瞭であれば混乱が起きてしまう。また権限を委譲しても、その仕事の責任はやはりあなたにある、いわゆる報連相で定期的な確認をしよう。

そうそう、チームリーダー自身もまたヘッドジャッジから仕事と権限を委譲された一人であることを忘れてはならない。チームリーダーとして委譲したチームメイトに期待することを、チームリーダーもヘッドジャッジに返そう。


○リーダーシップ、まだ難しい?

まとめ的な段落
GPD2TLへの申込みフォーム
(草稿のまま終わる)

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