こんばんは、ずっと放置してました。
先日のBMO Vol.10において、デッキチェック※のチームリーダーとして少し変わったことをしましたので、そのレポートです。
※「JudgeApps」というフォーラムに投稿したレポートを、外出し用に加筆修正したものです。
※記事内で載せているSS画像は、レポート用のダミーイベントのものであり、実際のイベントのものではありません。
※プレイヤーが使用しているデッキを預かり、そのデッキが適正なものであると確認することを「デッキチェック」と呼びます。100人を超えるイベントではたいてい、そのデッキチェックやデッキリストの管理を担当するデッキチェックチームが構成されます。
◎目次
○エクセルを使ったプレイヤー情報の管理
○実際に使用したエクセルシート
・マスターリスト
・ラウンドシート
○エクセルを使う利点
・マスター番号がプレイヤー名の横に出せる
・デッキチェックの回数を記録して優先度を判断できる
・上位プレイヤー抽出を簡単にできる
・特定の対戦の抽出も簡単にできる
・追跡したいプレイヤーにも気付ける
○他のイベントで使えるの?
○文明の利器は使い得!
○それで、肝心のシートデータは?
○エクセルを使ったプレイヤー情報の管理
何をしたのかというと、BMペアリングで公開されるオンラインペアリング※を元に、エクセルを使ってプレイヤー情報を管理しました。
↓BMのオンラインペアリング。
http://onlinepairing.net/bmo/index.html
※該当イベントのスクショを撮り忘れました…
※ここ数年のマジックの大きなイベントでは、スマートフォンで対戦テーブル番号や対戦相手を確認できる「オンラインペアリング」が用いられています。
○実際に使用したエクセルシート
・マスターリスト
↓これです。
https://drive.google.com/open?id=1vIdgGsR37zZlhKYNBKeyTPDikCj89bnf
最初に作ります。
表示させていたのは、以下の内容です。
「プレイヤーのマスター番号」(最初にオンラインペアリングからコピペ)
「プレイヤーの名前」(最初にオンラインペアリングからコピペ)
「プレイヤーのデッキチェック回数」(ラウンドシートから自動入力)
「プレイヤーの勝ち点」(ラウンドシートから自動入力)
「プレイヤーの備考欄」(手動入力で自由記入)
デッキチェック回数や勝ち点は、後述のラウンドシートに入力されたものを引用して自動で最新情報へと更新されます。
今回はシートオール※を行わなかったので、第一ラウンド開始時の座席がそのままプレイヤーのマスター番号になっています。
※マジックの競技性の高いイベントでは、第一ラウンドの対戦組み合わせ発表の前に、開会挨拶や出欠席確認や物品配布回収のための「シートオール」がよく行われます。
備考欄は「スリーブ注意※」「デッキリスト61枚※」のように念のため気にしておきたい内容を書いていきます。
※マジックのイベントでは、裏や横から見て区別が付くようなスリーブを使うことはできません。故意でなくても、スリーブを長期間使って傷付いていたり別製造ロットのものと混ざっていたりすると、程度によっては交換してもらう必要があります。
※マジックの構築フォーマットでは、多くのプレイヤーはメインデッキを最少枚数である60枚で構築します。デッキリストに61枚のカードが登録されているのに61枚である旨が書かれていない場合、デッキリストの登録間違いが起こっているかもしれないと考えられます。
・ラウンドシート
↓各ラウンドに1枚、こんな感じになります。
https://drive.google.com/open?id=1iyHCr-d9dLGvWwuehWc-YAFUueDOnsIj
オンラインペアリングのページを全選択してコピペすれば、そのラウンドの対戦情報を一覧にできます。
表示させていたのは、以下の内容です。
「テーブル番号」(最初に手動入力)
「プレイヤーのマスター番号」(マスターリストから自動入力)
「プレイヤーの名前」(オンラインペアリングから自動入力)
「プレイヤーの勝ち点」(オンラインペアリングから自動入力)
「プレイヤーのデッキチェック回数」(マスターリストから自動入力)
「両プレイヤーの勝ち点の合計」(オンラインペアリングから自動入力)
「プレイヤーの備考欄」(マスターリストから自動入力)
デッキチェックをしたら対戦は記録欄に「1」と入力します。そうするとマスターリストで全ラウンド分が集計されて、各ラウンドシートにデッキチェック回数として戻ってくる、という関数になっています。
○エクセルを使う利点
・マスター番号を対戦組み合わせに表示できる
実際にデッキチェックする手順において大きかったのはこれですね。
対戦組み合わせにプレイヤーの名前とともにマスター番号を表示させられます。
https://drive.google.com/open?id=1-jYH8KdR-B2H1d7vHH4vIS2aZ2XONuLh
これにより、普段のデッキチェックで行なっているような、名前からマスターリストの番号を探すという一手間※が無くなりました。
※普段は対戦組み合わせから名前を確認して、マスターリストで名前を探してマスター番号を確認して、デッキリストの束からマスター番号でプレイヤーのリストを探す、という手順が必要です。
GPデッキチェックチームを経験したことのある方ならわかると思いますが、イベントの参加人数が多ければ多いほど、この一手間を消せる意味は大きくなります。
(余談ですが、今回はデッキチェックチームのメンバーにはスマホでパソコンの表示画面をそのまま撮影してもらい、プレイヤー名やテーブル番号を書き写す手間まで無くしました。)
・デッキチェックの回数を記録して優先度を判断できる
対戦組み合わせにデッキチェック回数が一目で確認できるので、各プレイヤーへのデッキチェックの優先度を効率的に判断することができます。
https://drive.google.com/open?id=14hyQNUAVcHH0_PHI4zM3Qvtstj5NXLBf
「これまでにデッキチェックされていないプレイヤーの対戦」が一目でわかり、勝ち点などの情報と合わせることで上位対戦でチェックしたい対戦を効率的に探すことが可能です。
今回はヘッドジャッジからの指示でフロアジャッジの優先度を上げており、スイスラウンド中のデッキチェックは推奨回数の40回10%だけでした。それでも最終的なトップ8プレイヤーのうち7名をスイスラウンド中にデッキチェックすることができました。
・上位プレイヤー抽出を簡単にできる
エクセルを使う利点の1つが、リストからの抽出や並べ替えをできることです。
今回はこれを、デッキリストの60/15チェック※に利用しました。
※提出されたデッキリストが適正であるか確認することを、俗に「60/15チェック」と呼びます。マジックの構築フォーマットのデッキ枚数が多くのプレイヤーはメインデッキ60枚+サイドボード15枚で構成されているからです。
https://drive.google.com/open?id=1heQPSsbHwPAg8npqawK-Z2KJ1W7yp74V
60/15チェックは昨今軽視されがちで、上述の通りヘッドジャッジからもフロア優先と指示がありました。そこで少しでも効果的に60/15チェックを行えるよう、上位に残りそうな勝ち点の高いプレイヤー※を優先的にチェックを行いました。
※60/15チェックでデッキリストが不適正であった場合、その内容によってはプレイヤーに【ゲームの敗北】という重いペナルティが出てしまう可能性があります。イベント終盤で上位に残りそうなプレイヤーにこれが見付かるとダメージが大きくて胸が痛くなります。
マスターリストを操作して、勝ち点の高いプレイヤーだけを抽出して改めてマスター番号順に並べ替えることで、チェックするべきプレイヤーだけをストレスなくチェックすることができます。
・特定の対戦の抽出も簡単にできる
プレイヤーのマスターリストと同様、ラウンドシートの対戦一覧も抽出したり並び替えたりすることができます。
https://drive.google.com/open?id=1KTT3ORF4vy_2gw2XvLCAG5fV2etVKBNc
特に有用になるのは終盤のランダムテーブルになった際の上位対戦抽出で、対戦しているプレイヤーの勝ち点の合計で並べれば、もう紙のペアリングに線を引いて探す※必要はありません。
今回は、最終ラウンドまでランダムテーブルにはならなかったのでこの機能を使うことはなかったのですが、対応できるよう準備していました。
※マジックのイベントでは、基本的に対戦テーブル番号は順位順ですが、競技性の高いイベントでは終盤は無作為順になります。対戦結果によって上位入賞が左右される重要な対戦を見つけるのに、普段は紙の順位表と対戦組み合わせとを睨めっこして、重要な対戦に線を引いています。
・追跡したいプレイヤーにも気付ける
マスターリストの備考欄に入力した内容はラウンドシートからも見えるようになっており、デッキチェック対象を選ぶ際に参考にしていました。
https://drive.google.com/open?id=1yjQ3WSCkpEn82Jzl9pd1OlaVTLTgRAtj
具体的には、例えば注意が必要なスリーブの追跡が挙げられます。R1中に数名のフロアジャッジに依頼して全プレイヤーのスリーブを調査してもらい、「警告以上になりそう」「注意だけで終わりそう」に分けて報告してもらいました。
優先度の高い「警告以上」はすぐ次のラウンドで対応しましたが、「注意だけ」はとりあえず備考欄に記入するだけしておき、デッキチェックの対象を選択する際にラウンドシートで上位に出てきたら対応するようにしていました。
また、ここで「外スリーブをラウンドの間に交換してください」とお願いしたプレイヤーも、そう対応したことを記録したことを見て追跡することができました。
○他のイベントで使えるの?
今回のエクセルは、BMのオンラインペアリングに対応した形で組んであります。BMペアリングが使用されるイベントであればそのままで使うことができます。
ただBMペアリングは勝ち点などの表示する内容を調整することができるので、今回の内容以外を表示するよう設定される場合は引用がずれますので調整が必要です。
BMペアリング以外でも、対戦組み合わせが電子データとして共有されるのであれば、エクセル関数を扱える人ならそれ用にコピペから引用する関数を調整して使えると思います。
途中で書いた通り、プレイヤーの参加人数が多ければ多いほど情報整理を自動化するメリットは大きくなります。
逆に、参加者32人の店舗イベントで使ってもメリットは小さく準備するコストに合わないですね。
○文明の利器は使い得!
上で挙げた利点はすべて、ジャッジに充分な時間があればエクセルなしでも対応できるものです。
しかし我々にはそんな時間はありません。デッキチェックの準備はペアリング発表から迅速に進める必要があります。ラウンド進行中ずっと裏に隠れてマスターリストと睨めっこしているわけにはいけません。
そんな我々を補助するツールとして、今回のエクセルなどの電子機器は利用はとても有効なものでした。スマートフォンをはじめ、昨今の電子機器の発展は凄まじいものがあります。一昔前は考え付いても実現できなかったことが、今は実現できるようになってることも多いです。
ありがたく文明の利器を使わせてもらいましょう。
(余談ですが、今のこのレポートも喫茶店でスマートフォンと外付けキーボードで書いています。)
○それで、肝心のシートデータは?
↓こちらです。
ブランク版:
https://drive.google.com/open?id=16ELwHwEk2q4s9ZtfW3ekDne74L2T4CUx
使用例:
https://drive.google.com/open?id=16r8b7hacY_03z92MIx24S5wyun0FJw99
GoogleDriveにて共有してありますので、コピーしてご利用ください。
※ダウンロードしてエクセルで開いてください。Googleスプレッドシートだと動かない関数があるようです。
※意図的に関数を書き換える以外では、太字で説明してて枠が付いている箇所だけ入力してください。
使い方の不明点などありましたらコメントください。
皆さんからのフィードバックやブラッシュアップのアイデアをお待ちしています。
mtg2384@gmaill.com
先日のBMO Vol.10において、デッキチェック※のチームリーダーとして少し変わったことをしましたので、そのレポートです。
※「JudgeApps」というフォーラムに投稿したレポートを、外出し用に加筆修正したものです。
※記事内で載せているSS画像は、レポート用のダミーイベントのものであり、実際のイベントのものではありません。
※プレイヤーが使用しているデッキを預かり、そのデッキが適正なものであると確認することを「デッキチェック」と呼びます。100人を超えるイベントではたいてい、そのデッキチェックやデッキリストの管理を担当するデッキチェックチームが構成されます。
◎目次
○エクセルを使ったプレイヤー情報の管理
○実際に使用したエクセルシート
・マスターリスト
・ラウンドシート
○エクセルを使う利点
・マスター番号がプレイヤー名の横に出せる
・デッキチェックの回数を記録して優先度を判断できる
・上位プレイヤー抽出を簡単にできる
・特定の対戦の抽出も簡単にできる
・追跡したいプレイヤーにも気付ける
○他のイベントで使えるの?
○文明の利器は使い得!
○それで、肝心のシートデータは?
○エクセルを使ったプレイヤー情報の管理
何をしたのかというと、BMペアリングで公開されるオンラインペアリング※を元に、エクセルを使ってプレイヤー情報を管理しました。
↓BMのオンラインペアリング。
http://onlinepairing.net/bmo/index.html
※該当イベントのスクショを撮り忘れました…
※ここ数年のマジックの大きなイベントでは、スマートフォンで対戦テーブル番号や対戦相手を確認できる「オンラインペアリング」が用いられています。
○実際に使用したエクセルシート
・マスターリスト
↓これです。
https://drive.google.com/open?id=1vIdgGsR37zZlhKYNBKeyTPDikCj89bnf
最初に作ります。
表示させていたのは、以下の内容です。
「プレイヤーのマスター番号」(最初にオンラインペアリングからコピペ)
「プレイヤーの名前」(最初にオンラインペアリングからコピペ)
「プレイヤーのデッキチェック回数」(ラウンドシートから自動入力)
「プレイヤーの勝ち点」(ラウンドシートから自動入力)
「プレイヤーの備考欄」(手動入力で自由記入)
デッキチェック回数や勝ち点は、後述のラウンドシートに入力されたものを引用して自動で最新情報へと更新されます。
今回はシートオール※を行わなかったので、第一ラウンド開始時の座席がそのままプレイヤーのマスター番号になっています。
※マジックの競技性の高いイベントでは、第一ラウンドの対戦組み合わせ発表の前に、開会挨拶や出欠席確認や物品配布回収のための「シートオール」がよく行われます。
備考欄は「スリーブ注意※」「デッキリスト61枚※」のように念のため気にしておきたい内容を書いていきます。
※マジックのイベントでは、裏や横から見て区別が付くようなスリーブを使うことはできません。故意でなくても、スリーブを長期間使って傷付いていたり別製造ロットのものと混ざっていたりすると、程度によっては交換してもらう必要があります。
※マジックの構築フォーマットでは、多くのプレイヤーはメインデッキを最少枚数である60枚で構築します。デッキリストに61枚のカードが登録されているのに61枚である旨が書かれていない場合、デッキリストの登録間違いが起こっているかもしれないと考えられます。
・ラウンドシート
↓各ラウンドに1枚、こんな感じになります。
https://drive.google.com/open?id=1iyHCr-d9dLGvWwuehWc-YAFUueDOnsIj
オンラインペアリングのページを全選択してコピペすれば、そのラウンドの対戦情報を一覧にできます。
表示させていたのは、以下の内容です。
「テーブル番号」(最初に手動入力)
「プレイヤーのマスター番号」(マスターリストから自動入力)
「プレイヤーの名前」(オンラインペアリングから自動入力)
「プレイヤーの勝ち点」(オンラインペアリングから自動入力)
「プレイヤーのデッキチェック回数」(マスターリストから自動入力)
「両プレイヤーの勝ち点の合計」(オンラインペアリングから自動入力)
「プレイヤーの備考欄」(マスターリストから自動入力)
デッキチェックをしたら対戦は記録欄に「1」と入力します。そうするとマスターリストで全ラウンド分が集計されて、各ラウンドシートにデッキチェック回数として戻ってくる、という関数になっています。
○エクセルを使う利点
・マスター番号を対戦組み合わせに表示できる
実際にデッキチェックする手順において大きかったのはこれですね。
対戦組み合わせにプレイヤーの名前とともにマスター番号を表示させられます。
https://drive.google.com/open?id=1-jYH8KdR-B2H1d7vHH4vIS2aZ2XONuLh
これにより、普段のデッキチェックで行なっているような、名前からマスターリストの番号を探すという一手間※が無くなりました。
※普段は対戦組み合わせから名前を確認して、マスターリストで名前を探してマスター番号を確認して、デッキリストの束からマスター番号でプレイヤーのリストを探す、という手順が必要です。
GPデッキチェックチームを経験したことのある方ならわかると思いますが、イベントの参加人数が多ければ多いほど、この一手間を消せる意味は大きくなります。
(余談ですが、今回はデッキチェックチームのメンバーにはスマホでパソコンの表示画面をそのまま撮影してもらい、プレイヤー名やテーブル番号を書き写す手間まで無くしました。)
・デッキチェックの回数を記録して優先度を判断できる
対戦組み合わせにデッキチェック回数が一目で確認できるので、各プレイヤーへのデッキチェックの優先度を効率的に判断することができます。
https://drive.google.com/open?id=14hyQNUAVcHH0_PHI4zM3Qvtstj5NXLBf
「これまでにデッキチェックされていないプレイヤーの対戦」が一目でわかり、勝ち点などの情報と合わせることで上位対戦でチェックしたい対戦を効率的に探すことが可能です。
今回はヘッドジャッジからの指示でフロアジャッジの優先度を上げており、スイスラウンド中のデッキチェックは推奨回数の40回10%だけでした。それでも最終的なトップ8プレイヤーのうち7名をスイスラウンド中にデッキチェックすることができました。
・上位プレイヤー抽出を簡単にできる
エクセルを使う利点の1つが、リストからの抽出や並べ替えをできることです。
今回はこれを、デッキリストの60/15チェック※に利用しました。
※提出されたデッキリストが適正であるか確認することを、俗に「60/15チェック」と呼びます。マジックの構築フォーマットのデッキ枚数が多くのプレイヤーはメインデッキ60枚+サイドボード15枚で構成されているからです。
https://drive.google.com/open?id=1heQPSsbHwPAg8npqawK-Z2KJ1W7yp74V
60/15チェックは昨今軽視されがちで、上述の通りヘッドジャッジからもフロア優先と指示がありました。そこで少しでも効果的に60/15チェックを行えるよう、上位に残りそうな勝ち点の高いプレイヤー※を優先的にチェックを行いました。
※60/15チェックでデッキリストが不適正であった場合、その内容によってはプレイヤーに【ゲームの敗北】という重いペナルティが出てしまう可能性があります。イベント終盤で上位に残りそうなプレイヤーにこれが見付かるとダメージが大きくて胸が痛くなります。
マスターリストを操作して、勝ち点の高いプレイヤーだけを抽出して改めてマスター番号順に並べ替えることで、チェックするべきプレイヤーだけをストレスなくチェックすることができます。
・特定の対戦の抽出も簡単にできる
プレイヤーのマスターリストと同様、ラウンドシートの対戦一覧も抽出したり並び替えたりすることができます。
https://drive.google.com/open?id=1KTT3ORF4vy_2gw2XvLCAG5fV2etVKBNc
特に有用になるのは終盤のランダムテーブルになった際の上位対戦抽出で、対戦しているプレイヤーの勝ち点の合計で並べれば、もう紙のペアリングに線を引いて探す※必要はありません。
今回は、最終ラウンドまでランダムテーブルにはならなかったのでこの機能を使うことはなかったのですが、対応できるよう準備していました。
※マジックのイベントでは、基本的に対戦テーブル番号は順位順ですが、競技性の高いイベントでは終盤は無作為順になります。対戦結果によって上位入賞が左右される重要な対戦を見つけるのに、普段は紙の順位表と対戦組み合わせとを睨めっこして、重要な対戦に線を引いています。
・追跡したいプレイヤーにも気付ける
マスターリストの備考欄に入力した内容はラウンドシートからも見えるようになっており、デッキチェック対象を選ぶ際に参考にしていました。
https://drive.google.com/open?id=1yjQ3WSCkpEn82Jzl9pd1OlaVTLTgRAtj
具体的には、例えば注意が必要なスリーブの追跡が挙げられます。R1中に数名のフロアジャッジに依頼して全プレイヤーのスリーブを調査してもらい、「警告以上になりそう」「注意だけで終わりそう」に分けて報告してもらいました。
優先度の高い「警告以上」はすぐ次のラウンドで対応しましたが、「注意だけ」はとりあえず備考欄に記入するだけしておき、デッキチェックの対象を選択する際にラウンドシートで上位に出てきたら対応するようにしていました。
また、ここで「外スリーブをラウンドの間に交換してください」とお願いしたプレイヤーも、そう対応したことを記録したことを見て追跡することができました。
○他のイベントで使えるの?
今回のエクセルは、BMのオンラインペアリングに対応した形で組んであります。BMペアリングが使用されるイベントであればそのままで使うことができます。
ただBMペアリングは勝ち点などの表示する内容を調整することができるので、今回の内容以外を表示するよう設定される場合は引用がずれますので調整が必要です。
BMペアリング以外でも、対戦組み合わせが電子データとして共有されるのであれば、エクセル関数を扱える人ならそれ用にコピペから引用する関数を調整して使えると思います。
途中で書いた通り、プレイヤーの参加人数が多ければ多いほど情報整理を自動化するメリットは大きくなります。
逆に、参加者32人の店舗イベントで使ってもメリットは小さく準備するコストに合わないですね。
○文明の利器は使い得!
上で挙げた利点はすべて、ジャッジに充分な時間があればエクセルなしでも対応できるものです。
しかし我々にはそんな時間はありません。デッキチェックの準備はペアリング発表から迅速に進める必要があります。ラウンド進行中ずっと裏に隠れてマスターリストと睨めっこしているわけにはいけません。
そんな我々を補助するツールとして、今回のエクセルなどの電子機器は利用はとても有効なものでした。スマートフォンをはじめ、昨今の電子機器の発展は凄まじいものがあります。一昔前は考え付いても実現できなかったことが、今は実現できるようになってることも多いです。
ありがたく文明の利器を使わせてもらいましょう。
(余談ですが、今のこのレポートも喫茶店でスマートフォンと外付けキーボードで書いています。)
○それで、肝心のシートデータは?
↓こちらです。
ブランク版:
https://drive.google.com/open?id=16ELwHwEk2q4s9ZtfW3ekDne74L2T4CUx
使用例:
https://drive.google.com/open?id=16r8b7hacY_03z92MIx24S5wyun0FJw99
GoogleDriveにて共有してありますので、コピーしてご利用ください。
※ダウンロードしてエクセルで開いてください。Googleスプレッドシートだと動かない関数があるようです。
※意図的に関数を書き換える以外では、太字で説明してて枠が付いている箇所だけ入力してください。
使い方の不明点などありましたらコメントください。
皆さんからのフィードバックやブラッシュアップのアイデアをお待ちしています。
mtg2384@gmaill.com
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